『ODD ODDS』体験版レビュー|クレーンゲームでコインを掴み、悪魔に借金を返すローグライク

「クレーンゲームで稼いだお金で、借金を返す。返せなければ、即ゲームオーバー。」
『ODD ODDS』は、薄暗い一室に置かれたクレーンゲームでお金を稼ぎ、借金を返していくシミュレーションゲームです。部屋にあるのは、クレーンゲーム台とATMとタイプライターだけ。
コインを掴み、ATMで換金し、強化を選ぶ。数ターンに1回、取り立てがやってきます。要求額は上がり続け、払えなければその場で終了。交渉の余地はありません。アームが降りていく数秒、思わず息を止めていました。
皆さん、「クレーンゲームで借金を返す」ローグライク・シミュレーション、気になりませんか?
今回ご紹介する『ODD ODDS』は、LimitedFourtuneが手がけるターン制のローグライク・シミュレーションゲームです。
PC(Steam)向けに2026年10月リリース予定で、現在は体験版が配信中。日本語にも対応しています!
『ODD ODDS』とは?

『ODD ODDS』は、LimitedFourtuneが開発・販売するローグライク・シミュレーションゲームです。
プレイヤーはクレーンゲームでコインを掴み取り、ATMで換金してお金を集めていきます。そして数ターンに1回、借金を返済していく。返せなければ即ゲームオーバーです。
ジャンルはインディー・シミュレーション・ストラテジー。タグにはローグライク、ターン制タクティクス、サイコロジカルホラー、ハッキング、悪魔、選択の重みといった言葉が並びます。
驚いたのは、本作が大学生4人のチームによる制作だということ。ジャンルの掛け合わせの発想も、部屋に漂う不気味な空気も、学生作品という枠にはとても収まりません。
「クレーンゲームで借金返済」という組み合わせが斬新で面白い!
クレーンゲームが苦手でも楽しく遊べます!
ゲームシステム1:掴む、換金する、強化する

まずは1ターンの流れです。
本作の1ターンは、クレーンゲームでコインを取得する、ATMで換金する、タイプライターでパワーアップを取るという流れになります。この3つを繰り返しながら、返済日に向けて資金を積み上げていきます。
アームは物理演算で動くので、狙った場所に落としても思い通りに掴めるとは限りません。だからこそ、すくい上げたコインが山になってこぼれてくる瞬間は格別です。
ATMは唯一の収入源。掴んだものをここで現金化しなければ1円にもなりません。そしてタイプライターは、毎ターン1つだけ強化を授けてくれる存在です。
ゲームシステム2:悪魔の取り立てと、インターホンの来訪者

数ターンごとに、取り立てがやってきます。
要求される金額は回を追うごとに上昇し続け、足りなければその場でラン終了。頭を下げても、分割を提案しても通りません。この一切交渉できない仕様が、1ターンの重みを跳ね上げてくれます。
もうひとつの緊張源が、インターホンです。押してくるのはさまざまな悪魔たち。こちらに力を貸してくれる存在もいれば、食い物にしようと企む存在もいる。
取引を受けるか、断るか。目先の資金が欲しいときほど、怪しい話に手を伸ばしたくなるのが人間の性なのでしょう。断った瞬間に「あれが正解だったのでは」と思わされる駆け引きが、じつに意地悪です。
ゲームシステム3:ATMの裏機能と、ブラックダイヤの罠

追い詰められたときの最終手段も用意されています。
それが、ATMをハッキングしてお金を取得するという荒業。銀行間の送金に割り込んで奪い取る形で、本当に後がないときにだけ姿を見せます。出てきた瞬間の後ろめたさと期待感が、なんとも言えません。
一方で、クレーンゲーム台には罠も仕込まれています。ブラックダイヤを掴んでしまうと、逆にお金が取られてしまうのです。
輝いているものほど危ない。うまくコインだけを掴み取りたいのに、アームは思った通りには動かない。この「掴みたくないものを避ける」プレッシャーが、クレーン操作を最後まで真剣勝負に引き戻してくれます。
ブラックダイヤを掴んでしまった瞬間の絶望感、ぜひ味わってほしいです!
『ODD ODDS』の面白いポイント
面白いポイント1:クレーンゲームを作り変えて、自分だけの稼ぎ方を組む

最大の魅力は、パワーアップの自由度です。
タイプライターで得られる強化は単なる数値上げではなく、アームのスピードやクレーンゲームの中身そのものを作り変えてしまいます。そのためランごとに、まったく違う稼ぎ方が組み上がっていきます。
大量のコインを一度に抱え込む形で攻めるか、確実に少量を取り続ける安定型でいくか。どのようなパワーアップを取り、コインを根こそぎ取っていくか、その設計こそが本作の核です。
面白いポイント2:学生4人の制作とは思えない、重厚な緊張感

空気作りの徹底ぶりも見事でした。
薄暗い部屋、増え続ける請求額、インターホンの向こうにいる悪魔。システムと演出が一体になって、じわじわと追い詰められる感覚を生み出しています。
クレーンゲームという本来は楽しいはずの遊びが、生存のための労働に変わっていく。この転倒がたまらなく面白いのです。大学生4人によるチーム制作と知って、二度驚かされました。
面白いポイント3:絶望的な状況からの大逆転が痛快

そして何より楽しいのが、追い詰められてからの一発逆転です。
返済額に資金が届かない。もう手がない。そんなときに限って、ATMのハッキングや悪魔からの怪しい取引が目の前にぶら下がってきます。一度でも乗り切れると、拳を握ってしまうほど気持ちいい。
ギリギリの一手でしのいだ次のターン、噛み合ったパワーアップでコインが山のように流れ込んでくる瞬間は格別です。どん底から一気に稼ぎが伸びていく感覚があるので、「もう1回」が止まらなくなります。
薄暗い部屋で、どこまで生き残れるか

『ODD ODDS』体験版は、クレーンゲームをローグライクの文法に落とし込み、借金返済という切実な動機で縛り上げた意欲作でした。
掴む、換金する、強化するというシンプルなサイクル。上昇し続ける取り立てと悪魔との取引。ATMの裏機能と、ブラックダイヤの罠。
コインをガンガン取得してお金を稼ぎ、どこまで生き残れるかを試す一本です。
- 「ラン毎にビルドが変わるローグライクが好き」
- 「物理演算でモノを掴む手触りそのものが楽しい」
- 「薄暗くて不気味な空気感の作品に惹かれる」
そんな方は、まず無料の体験版で薄暗い部屋に足を踏み入れてみてください。アームが降りていくあの数秒に、きっと息を止めることになります。
どのパワーアップでコインを根こそぎ取るか…。
戦略を考えながら遊ぶのが楽しい作品でした!
体験版はこちらから!
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