17年の時を超えて、Steamへ。『あそぶつり』レビュー|物理法則で装置を組み上げるピタゴラ装置パズル

「置いて、回して、ボタンを押す。あとは物理法則にお任せ。」
『あそぶつり』は、ブロックを積み重ねてクリアを目指す物理パズルゲームです。ボールを目的地へ運んだり、ブロックを当ててベルを鳴らしたり。そんなピタゴラ装置のような仕掛けを、自分の手で組み上げていきます。そんなピタゴラ装置のような仕掛けを、自分の手で組み上げていきます。
マウスとキーボードでさまざまなブロックを配置し、こうしたらクリアできるんじゃないかと試行錯誤するのが楽しい。ブロックにもいくつかパターンがあるので、どれを使うかが攻略の鍵になります。
皆さん、「自分で装置を設計する」物理アクションパズル、気になりませんか?
今回ご紹介する『あそぶつり』は、D.IKUSHIMAが手がける物理パズルゲームです。
Windows PC(Steam)向けに2026年8月17日より配信中。価格は200円です。2009年に公開された作品を17年ぶりにアップデートしたもので、2009年の「窓の杜大賞」で編集部賞を受賞した実績を持っています!
『あそぶつり』とは?
『あそぶつり』は、D.IKUSHIMAが個人で開発・販売する物理アクションパズルゲームです。
物理エンジンが動く仮想空間にアイテムを自由に配置し、そのギミックを利用して目的を達成するのが基本ルール。連鎖する仕掛けを自分で設計する楽しさと、物理法則ならではの予測を超えた動きが生み出す面白さが特徴になっています。
ジャンルはカジュアル・インディー・シミュレーション。タグには物理、サンドボックス、レベルエディター、ファミリーフレンドリー、教育といった言葉が並びます。
初公開は2009年1月。それから17年の時を経て、現代のWindows環境で快適に動作するようアップデートされてSteamに登場しました。3D空間でありながら、マウスを中心にキーボードを組み合わせた直感的な操作を実現しています。
17年前の作品が現代に蘇るというのが胸熱です!
物理パズルの面白さは色褪せません!
ゲームシステム1:ブロックを配置して装置を組み上げる

このゲームの中心にあるのは、アイテムを配置して仕掛けを作り上げる作業です。
立方体、円柱、楕円柱といったブロックを、回転ジョイントや固定ジョイントで自由に組み合わせていきます。設置モードで思いのままにアイテムを並べ、角度を調整し、準備が整ったらアクションボタンを押す。
その瞬間、物理エンジンが動き出します。思い通りに動いてくれるのか、それとも予想外の暴走を始めるのか。この結果を見届ける瞬間こそが、本作最大の醍醐味でしょう。
ブロックにはそれぞれ特性があるので、どれをどう使うかが攻略の鍵。こうしたらクリアできるんじゃないかと考えて、試して、失敗して、また考える。この試行錯誤のサイクルが、たまらなく楽しいのです。
ゲームシステム2:4種類のステージルールで遊び方が変わる

本作には、4つの異なるステージルールが用意されています。
空間に置いた物体を利用してベルを鳴らす「ゴールベル」と、ボールを目的地まで運ぶ「スタートボール」がパズルモードの基本。どちらも装置の設計力が問われるルールです。
さらに変化球として、動くコース上をパワフルなトラックで走り抜ける「トラックレース」、固定された白いアイテムに触れると爆発して弾き飛ばされる人形を、箱へ導く「ロケットドール」といったモードも収録されています。
同じ物理エンジンを使いながら、ルールが変わるだけで攻略の考え方がまるで違ってくる。多彩なモードのおかげで、飽きることなく遊び続けられる構成になっています。
ゲームシステム3:エディターと多数の同梱ステージ

やり込み要素として嬉しいのが、ステージエディターの存在です。
自分だけのオリジナルステージを作成でき、しかも作ったステージは配布することも可能。解く側から作る側へ回ることで、また違った楽しみ方が広がります。
そして本作には、ユーザーが作成したステージが多数同梱されています。多くのステージが最初から用意されているのは嬉しいところで、しばらくは遊ぶ課題に困ることがありません。
他の人が考えた仕掛けを解き明かし、自分でも新しい問題を作ってみる。サンドボックス的な自由度の高さが、この作品の懐の深さを支えています。
多数のユーザーステージが同梱されているのが太っ腹!
エディターで作る側にも回れます!
『あそぶつり』の面白いポイント
面白いポイント1:予想を超える物理挙動が生む、試行錯誤の楽しさ

最大の魅力は、思い通りにいかない物理法則との格闘です。
頭の中では完璧な設計だったはずなのに、いざ動かすとブロックが転がり、装置が崩れ、まったく違う結末を迎える。その予測不能さが、本作の面白さの核心になっています。
だからこそ、うまく連鎖が決まったときの達成感は格別。限られた制約のなかで、どれだけ巧妙な装置を組み上げられるか。無限の可能性を秘めた物理パズルが、そこにあります。
面白いポイント2:17年ぶりのアップデートで現代環境に対応

2009年公開の作品が、現代でも快適に遊べる形に生まれ変わっているのも見逃せません。
物理エンジンのDLLを整理して外部ファイルへの依存を解消し、文字コードをUnicodeへ全面移行。日本語に加えて英語と中国語(簡体字)にも対応しました。
さらにウィンドウサイズを自由に変更できるようになり、実況配信環境でも扱いやすくなっています。物理エンジンの仕様が絡む難しいアップデートでありながら、作品性を損なわないよう配慮されているのが伝わってきました。
面白いポイント3:物理法則を体感で学べる、家族でも遊べる一本

本作には、遊びながら学べる側面もあります。
積み木やブロック遊びのような感覚で楽しめる一方、物理法則を体感的に学べる教育的な魅力を持っているのです。Steamのタグにも「教育」「ファミリーフレンドリー」が並んでいます。
操作はマウス中心で直感的なので、ゲームに馴染みのない方でも大丈夫。必要メモリ512MB、ストレージ30MBという圧倒的に軽い動作環境も相まって、1人用の作品ですが、家族で相談しながら装置を組み上げる楽しみ方にも向いています。
物理の面白さを体感できるので、お子さんと一緒に遊ぶのにもぴったりです!
あなただけの装置を、組み上げよう

『あそぶつり』は、物理法則を味方につけて仕掛けを組み上げる、試行錯誤が楽しい物理アクションパズルでした。
ブロックを配置して装置を作る自由度、4種類のステージルール、エディターと多数の同梱ステージ、そして予想を超える物理挙動。
17年の時を経ても色褪せない面白さが、しっかり詰まっています。
- 「連鎖する仕掛けを自分で設計するのが好き」
- 「試行錯誤しながら答えを探すパズルを楽しみたい」
- 「家族や子どもと一緒に遊べる作品を探している」
そんな方は、ぜひ物理法則が支配する空間に飛び込んでみてください。あなたが組み上げた装置は、はたして思い通りに動いてくれるでしょうか。
アクションボタンを押す瞬間のドキドキがたまりません。
うまく連鎖したときの快感は格別です!
Steamページはこちら!
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