v2.0.0でさらに深く、遠くへ。『Descent of Yomi』レビュー|気力が盾になる和風ローグライク・デッキビルダー

「攻めれば守りが薄くなり、守れば攻め手を失う。この綱渡りが、たまらなく面白い。」
『Descent of Yomi』は、札(カード)で妖怪と戦うローグライクRPGです。札を使用する際に消費するコスト「気力」が、そのまま盾として機能する点が実に面白い。
気力を使いすぎれば、相手ターンに大ダメージを受けてしまう危険性があります。ただし弾きカードを使えば攻撃を弾けるので、どのタイミングで守り、どこで攻めるかを考えるのが楽しいのです。
皆さん、「気力が盾になる」和風ローグライク・デッキビルダー、気になりませんか?
今回ご紹介する『Descent of Yomi』は、R-eachが手がけるローグライク・デッキビルダーです。
PC(Steam)向けに、2026年7月27日から配信されています。日本語に対応しており、大型アップデートv2.0.0によってさらに遊びやすく生まれ変わりました!
『Descent of Yomi』とは?

『Descent of Yomi』は、R-eachが開発・販売する和風のローグライク・デッキビルダーです。
舞台は、災いの根源が潜む死者の国「黄泉」。プレイヤーは命を賭して、深く、さらに深くへと降りていきます。一つ目小僧、ろくろ首、火車、がしゃどくろといった日本古来の妖怪たちが行く手に待ち構えています。
ジャンルはインディー・RPG・ストラテジー。タグにはローグライク、デッキ構築、カードバトラー、ダークファンタジー、侍、神話といった言葉が並びます。
収録されている妖怪は80体以上、カードと神器は190種類以上。 マップは分岐しており、潜るたびに構成が変化するため、二度と同じ攻略にはなりません。墨と血が滲むような和風アートワークと、和楽器を織り交ぜたサウンドトラックが、暗い道行きを彩ってくれます。
気力が盾になるという発想が秀逸!
攻防のバランスを考える緊張感がたまりません!
ゲームシステム1:気力が盾になる、攻防一体のカードバトル

このゲームの核心にあるのが、気力を巡る駆け引きです。
気力が残っている間は身体を斬られにくくなりますが、札を切るたびにその気力も削られていきます。つまり攻めれば守りが薄くなり、守りに徹すれば攻め手を失うという構造です。
札を切って気力を消耗した状態で敵にターンを渡すと、手痛い一撃を受けかねません。だからこそ、どこまで攻め込むかの見極めが重要になってきます。
そこで活きるのが弾きカードです。敵の動きを読んで攻撃を弾き、相手の気力が崩れた瞬間に致命の一撃を叩き込む。この流れが決まったときの快感は格別で、単なる殴り合いでは終わらない読み合いが成立しています。
ゲームシステム2:功徳アンロックで広がる、遊ぶほどの深まり

製品版で嬉しいのが、体験版にはなかった功徳アンロックの存在です。
黄泉降りの実績に応じて功徳がたまり、一定以上になると新たな要素が解放されていきます。新たな札、神器、そしてプレイヤーの見た目まで手に入るので、何度もチャレンジしたくなる作りです。
さらに功徳アンロックによって救済神器も出現するようになり、その後の挑戦を後押ししてくれるのもありがたいところ。挑戦を重ねた成果が次のプレイにつながるため、跳ね返されても再び挑みたくなる設計です。
7つの「因」によってプレイスタイルが大きく変わり、分岐路、社の加護、商人、鍛冶といった選択が積み重なって、自分だけのデッキと旅路が組み上がっていきます。
ゲームシステム3:v2.0.0で実装されたオンライン対戦「果たし合い」

v2.0.0の目玉となるのが、オンライン対戦モード「果たし合い」です。
親玉を討伐した時点の構成を、そのまま果たし状として残せるようになりました。残した構成はオンラインで世界中のプレイヤーと戦わせることができます。
もし対戦相手が見つからないときは、他のプレイヤーの構成をそのまま使った「写し身(AI)」が立ちはだかる仕組み。いつでも誰かの築いたデッキと刃を交えられるわけです。
自分が鍛え上げた構成が他のプレイヤーに通用するのか。ソロで完結していたローグライクに、対人という新たな軸が加わったことで、やり込む理由が一気に増えました。
功徳アンロックで遊ぶほど挑戦の幅が広がるのが嬉しい!
果たし合いも実装されて長く遊べます!
『Descent of Yomi』の面白いポイント
面白いポイント1:攻めと守りのジレンマが生む、濃密な読み合い

最大の魅力は、気力というリソースが生み出すジレンマです。
攻撃に回せば防御が薄くなり、防御を固めれば決定打を放てない。この二律背反のなかで、毎ターン最適解を探し続けることになります。
相手の気力残量を見極め、弾きで攻撃を受け流し、体勢が崩れた瞬間を突く。一手のミスが死に直結する緊張感は、まさにソウルライクと呼ぶにふさわしい手触りでした。カードゲームでありながら、剣戟の呼吸を感じられるのが本作ならではです。
面白いポイント2:無限降路と「黄泉降り 業」が支える圧倒的やり込み

製品版には、腕を磨いた先に待つコンテンツがしっかり用意されています。
ひたすら潜り続ける「無限降路」は、黄泉降りを達成した者にだけ開く終わりのない下り道。v2.0.0では深層における敵の強化方法が見直され、単純な数値上昇ではなく、潜るほど敵が神器を帯びる仕組みへ変更されました。再戦のたびに相手の切り札が変わるため、同じ妖怪と二度同じ戦いにはなりません。
さらに高難易度モード「黄泉降り 業」も解放されます。敵の体力と気力が増し、思考が深くなり、妖怪自身が神器を帯びてきます。腕に自信のある上級者に向けた、歯ごたえのある内容です。腕に自信のある上級者に向けた、歯ごたえのある内容となっています。
面白いポイント3:v2.0.0でアートワークを一新、徹底的に磨き上げられた完成度

v2.0.0は、単なる機能追加にとどまりません。
すべてのアートワークが一新され、黄泉の世界がより魅力的に描かれるようになりました。さらに不具合修正、ローカライズの見直し、BGMが自然にループするよう調整されるなど、細部まで徹底的に手が入っています。
「呪い札」を巡る選択も健在で、強力な力を得る代わりに二度と完全な人間には戻れないという業を背負うか、汚れずに散るか。その決断が旅の結末を左右していきます。開発者の作品への愛情が伝わってくる、丁寧なアップデートでした。
アートワーク一新に加えて細部まで見直されています。
今から始めるなら最高のタイミングです!
黄泉の底へ、幾度でも降りていこう

『Descent of Yomi』は、気力を巡る駆け引きと和風ダークファンタジーの世界観が融合した、歯ごたえのあるローグライク・デッキビルダーでした。
気力が盾になる攻防一体のバトル、遊ぶほど広がる功徳アンロック、オンライン対戦「果たし合い」、そして無限降路と黄泉降り 業のやり込み要素。
v2.0.0によって、遊びやすさとやり込みの幅がさらに広がっています。
- 「歯ごたえのあるローグライク・デッキビルダーが好き」
- 「妖怪や和風ダークファンタジーの世界観に惹かれる」
- 「オンライン対戦まで含めてやり込める作品を探している」
そんな方は、ぜひ黄泉の底へ降りてみてください。体験版も配信されているので、まずは手触りを確かめてから挑むのもおすすめです。
攻めるか守るか、一手ごとの判断が痺れます。
和風ローグライク好きは必見の一本です!
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