『NTE: Neverness to Everness』レビュー ヘテロシティで暮らす自由度が危険すぎる都市型オープンワールドRPG

「信号を守って生きるも、電柱をなぎ倒して逃走するも、あなたの自由だ。」
チュートリアルを終えてヘテロシティの路地に降り立った瞬間、まず目に入ったのは生活感のある街並みでした。無造作に積まれたコンテナ、建物の外壁に並ぶ室外機、電柱に絡みついたコード。どこか現実にありそうな景色なのに、異能を使ってスーツの汚れを払うサラリーマンが普通に歩いている。
皆さん、「異能が当たり前の都市で暮らしながら、走り屋の豆腐屋から依頼を受けたり、タクシーでお金を稼いだり、自分の家やスポーツカーを買ったりできる」オープンワールドRPG、気になりませんか?
この「見慣れているのに、どこかおかしい」感覚が、『NTE: Neverness to Everness』の大きな魅力です。車で街を走り、屋上へパルクールで駆け上がり、時にはガードレールを壊して指名手配される。そんな自由すぎる日常が、ヘテロシティでは普通に成立しています。
そして何より驚いたのが、車を運転してアニメ調の都市を旅するようなオープンワールド体験が、基本プレイ無料で遊べてしまうということです。
「良い時代になったな」と思う一方で、「ここまで無料で遊べていいのか」と少し恐ろしくなるほどの完成度があります。
今回ご紹介する『NTE: Neverness to Everness』は、『Tower of Fantasy(幻塔)』で知られるHotta Studioが手がける超現実都市オープンワールドRPGです!
『NTE: Neverness to Everness』とは?
『NTE: Neverness to Everness』は、超常現象「異象」と人間が共存する現代都市「ヘテロシティ」を舞台にした、基本プレイ無料の都市型オープンワールドRPGです。
プレイヤーは非公認の「異象ハンター」として、骨董屋兼異象ハンター団体「エイボン」のメンバーとともに街の依頼をこなし、都市の謎を追っていきます。
仲間はひと癖もふた癖もある面々ばかり。謎多き店長、圧倒的実力を感じさせるクールなキャラクター、ロボットのような万能執事、そしてブラウン管テレビが頭部になっている整備士まで登場します。
ゲームの骨格は3Dアクションバトルとオープンワールド探索ですが、そこにハウジング、カフェ経営、釣り、車の購入、キャラクターとの交流といった生活コンテンツが重なります。
ストーリーを進めるだけではなく、お金を稼いでスポーツカーを買う。自分の家を購入する。気ままにタクシーで走る。釣りで魚を集める。遊べば遊ぶほどコンテンツが解放されていき、「今日は何をしようか」と考える時間まで楽しくなってくる作品です。
テレビ頭の整備士、走り屋の豆腐屋、異能が日常に溶け込んだ街並み。
ヘテロシティは、序盤から世界観のセンスがかなり尖っています!
ゲームシステム1:ジャスト回避が気持ちいい3Dアクションバトル

本作のバトルは、フル3Dのアクションゲームとして作られています。
通常攻撃、スキル、キャラクター切り替えを組み合わせながら戦うタイプで、難しいコマンド入力を要求されるというより、敵の攻撃を見て回避し、反撃につなげる気持ちよさが重視されています。
特に良かったのが、回避ボタンによるジャスト回避の気持ちよさです。
敵の攻撃に合わせてタイミングよく回避すると、スタイリッシュに攻撃を捌けます。個人的にはジャスト回避の猶予が比較的わかりやすく感じられ、アクションが得意な人だけではなく、誰でもスタイリッシュに遊べそうな手触りがありました。
バトル全体も非常に爽快で、攻撃エフェクトやスキル演出が派手です。絵の具が飛び散るような演出も印象的で、画面を見ているだけでも気持ちいい仕上がりになっています。
また、主人公のデザインがかなり良く、常にパーティーに入れておきたくなる魅力があります。
オープンワールドRPGでは、性能だけでなく「このキャラクターで街を歩きたい」と思えるかどうかも重要です。その点で本作は、キャラクターを操作する楽しさがしっかりあります。
ゲームシステム2:車・電車・パルクールでヘテロシティを自由に駆け回る

ヘテロシティの探索は、移動そのものが遊びになっています。
電話ボックスからのファストトラベルも便利ですが、個人的にはあえて車で走り回りたくなる街でした。
道路を走っているだけでも、街の密度や景色の変化が楽しい。路地裏を抜けた先に桜の木が生えている道があったり、商店街のような場所に入り込めたり、少し走るだけで「この先には何があるんだろう」と思わせてくれます。
アニメ調の都市を車で旅するように走れる感覚は、本作ならではの大きな魅力です。
しかも、ただ綺麗な街を眺めるだけではありません。ガードレールや電柱を壊してしまったり、NPCの車を奪って逃走したり、やりすぎると指名手配されて刑務所に入れられたりします。
そして、そこから脱獄することまでできる。
この自由度には正直驚きました。スマホでも遊べる基本プレイ無料タイトルで、ここまで街の中で好き勝手できるのはかなり衝撃的です。
もちろん、愛車を呼び出せる場所に制限があるなど、細かな不便さはあります。狭い路地で車を使いたいときに、少しもどかしく感じる場面もありました。
それでも、ヘテロシティを運転している時間そのものが楽しいので、移動が作業になりにくいのは大きな強みです。
ゲームシステム3:タクシー・釣り・家の購入まで遊び方が広がっていく

『NTE』は、ストーリーとバトルだけを追うゲームではありません。
遊んでいくと、タクシーでお金を稼いだり、釣りで魚を集めたり、生活系のコンテンツが少しずつ解放されていきます。
この「できることが増えていく」感覚がかなり楽しいです。
お金を稼いでスポーツカーを買う。自分の家を買う。推しキャラと街を歩く。
こうした遊び方があるからこそ、ヘテロシティは単なるマップではなく、「暮らす場所」として感じられます。
キャラクターのモデリングも非常に良く、表情や衣装の細かいこだわりを感じます。キャラを集めたくなるだけでなく、実際に操作して街を歩きたくなる魅力があるのは大きなポイントです。
お気に入りのキャラクターで街を歩き、車に乗り、釣りをして、家を買う。そうした寄り道がどんどん増えていくので、気づくとメインストーリーそっちのけでヘテロシティをうろうろしてしまいます。
タクシーでお金を稼いで、スポーツカーや家を買う。
こういう「街で生きている感覚」があるから、1回遊ぶと無限に時間が溶けます!
『NTE: Neverness to Everness』の面白いポイント
面白いポイント1:車で走るだけで楽しいアニメ調オープンワールド

本作を遊んでいて最初に強く感じたのは、街を走るだけで楽しいということです。
ヘテロシティは、ただ広いだけのマップではありません。路地裏、商店街、高層ビル、桜の木が見える道、生活感のある建物など、車で走っているだけで景色が変わっていきます。
アニメ調のグラフィックで描かれた都市を、自分の運転で自由に旅できる。
この体験が基本プレイ無料で味わえるのは、本当に良い時代になったと感じます。同時に、ここまでのクオリティを無料で出されると、ゲーム業界の進化に少し恐ろしさすら感じます。
ただ綺麗なだけではなく、街に「何かが起こりそう」な空気があるのも良いところです。
路地に入れば怪しい雰囲気があり、大通りに出れば車が行き交い、少し進むとまた違った景色が見えてくる。目的地へ向かっているだけなのに、つい寄り道したくなる作りになっています。
面白いポイント2:キャラクターのモデリングが良く、街を歩かせたくなる

キャラクターの魅力も、本作を遊び続けたくなる大きな理由です。
モデリングの完成度が高く、表情や衣装の細かい作り込みから、キャラクターへのこだわりを感じます。
戦闘で使って楽しいだけではなく、街を歩かせているだけでも楽しい。これはオープンワールドRPGにおいて、かなり重要な魅力です。
「このキャラで街を歩きたい」「このキャラで車に乗りたい」と思えるだけで、探索のモチベーションが上がります。
特に主人公のデザインが良く、個人的には常にパーティーに入れておきたくなりました。
キャラクターを集める楽しさと、実際に操作して街で過ごす楽しさがつながっているので、ガチャや育成だけで終わらない魅力があります。
面白いポイント3:戦闘はスタイリッシュで、誰でも格好よく遊べそう

バトルはスタイリッシュで爽快感があります。
攻撃のテンポが良く、スキル演出も派手で、敵の攻撃をジャスト回避して反撃につなげる流れが気持ちいいです。
アクションが得意な人はもちろん、普段そこまでアクションゲームを遊ばない人でも、格好よく戦えている感覚を味わいやすい作りだと感じました。
ジャスト回避のタイミングも極端にシビアすぎる印象ではなく、敵の攻撃を見てから反応する楽しさがあります。
複雑な操作を覚える前から、回避して、攻撃して、スキルを撃つだけで画面が映える。序盤から気持ちよく遊べるのは、本作の大きな強みです。
面白いポイント4:遊べば遊ぶほど、寄り道が増えていく

『NTE』は、メインストーリーだけを進めて終わるゲームではありません。
タクシーでお金を稼ぐ、釣りで魚を集める、車を買う、家を買う、家具を揃える。遊んでいくほど、できることが増えていきます。
この「次は何をしようかな」と考えてしまう作りが、かなり危険です。
少しだけ遊ぶつもりが、タクシーを走らせ、釣りをして、車を見に行き、気づけばまた街を走っている。1回遊ぶと、無限に時間が溶けていくタイプの作品です。
オープンワールドの魅力は、目的地に向かう途中で別の遊びを見つけてしまうことだと思っています。
本作はまさにそのタイプで、「ストーリーを進めなければ」と思っていても、街そのものが面白いので、自然と寄り道が増えていきます。
ストーリーを進めるだけではなく、タクシーで稼いで車や家を買う楽しみがあるのが良いですね。
ヘテロシティは、気づいたら帰りたくなくなる街です!
ヘテロシティで暮らし始めたら、時間が溶ける

『NTE: Neverness to Everness』は、バトルだけで評価するよりも、「ヘテロシティで何をして過ごすか」を楽しむタイプのオープンワールドRPGです。
車で街を走る。路地裏に入り込む。タクシーでお金を稼ぐ。釣りをする。スポーツカーを買う。自分の家を買う。お気に入りのキャラクターで街を歩く。
そうした行動のひとつひとつが、都市で暮らしている感覚につながっています。
アニメ調の美しい街を自由に運転して旅する感覚、キャラクターを操作して街を歩く楽しさ、スタイリッシュで爽快なバトル。これらが基本プレイ無料で遊べるのは、本当にすごい時代になったと感じます。
一方で、車の呼び出し制限やムービーのテンポ、ガチャまわりなど、気になる点がないわけではありません。
それでも、ヘテロシティという街そのものに魅力を感じた人なら、かなり長く遊べる一本です。
- アニメ調の都市型オープンワールドを自由に走り回りたい人
- 車で街を旅するようなゲーム体験が好きな人
- スタイリッシュな3Dアクションバトルを楽しみたい人
- キャラクターを集めて、街で一緒に過ごす感覚を味わいたい人
- ストーリーだけでなく、釣り・タクシー・家の購入など寄り道も楽しみたい人
そんな方は、一度ヘテロシティの路地に降り立ってみてください。
気づけば目的地を忘れて、車を走らせ、釣りをして、お金を稼ぎ、次に買うスポーツカーのことを考えているかもしれません。
『NTE: Neverness to Everness』は、1回遊ぶと無限に遊んでしまう危険な作品です。
車で走るだけでも楽しく、キャラを歩かせるだけでも楽しい。
ヘテロシティは、遊び始めると「今日は何をしようかな」と考えてしまう新しい日常になります!


