『英雄伝説ガガーブトリロジー』レビュー 千年スケールのドラマと“寄り道”が楽しいRPG
『英雄伝説ガガーブトリロジー』は、日本ファルコムの名作RPG「ガガーブ」三部作をベースにしたスマホ＆PC向けの新作ターン制RPGです。
物語の舞台は、「ガガーブ歴」を軸にした千年スケールの世界。『英雄伝説III 白き魔女』『英雄伝説IV 朱紅い雫』『英雄伝説V 海の檻歌』それぞれの時代・大陸が1本のゲームに収録されており、ジュリオやクリス、アヴィンやアイメル、フォルトたち歴代キャラクターが一堂に集結します。
原作はドット絵RPGでしたが、本作ではキャラクターイラストや演出が現代向けに再構築され、BGMも高音質で収録。スマホでも遊びやすいUIと育成システムが追加されており、「物語の雰囲気はそのままに、遊び心地は今風」という仕上がりになっています。
ガガーブ三部作をリアルタイムで追っていた世代としては、本当に懐かしいです！
『英雄伝説ガガーブトリロジー』とは？
『英雄伝説ガガーブトリロジー』は、日本ファルコムの名作RPG「ガガーブ」三部作をベースにしたスマホ＆PC向けの新作ターン制RPGです。
物語の舞台は、「ガガーブ歴」を軸にした千年スケールの世界。『英雄伝説III 白き魔女』『英雄伝説IV 朱紅い雫』『英雄伝説V 海の檻歌』それぞれの時代から、ジュリオやクリス、アヴィンやアイメル、フォルトたち歴代キャラクターが一堂に集結します。
原作はドット絵RPGでしたが、本作ではキャラクターイラストや演出が現代向けに再構築され、BGMも高音質で楽しめます。
スマホでも遊びやすいUIと育成システムが追加されており、「物語の雰囲気はそのままに、遊び心地は今風」という仕上がりになっています。
ガガーブ三部作をリアルタイムで追っていた世代としては、「あの世界をまるっと持ち歩ける」というだけでテンションが上がります！
ゲームシステム1：冒険マップでガガーブ三部作の物語を追体験
本作のメインとなるのが、三部作の物語をなぞっていく「冒険マップ」です。原作ストーリーをベースにしたステージ群を順番に攻略していく形式で、イベントシーンや会話パートを挟みつつ、バトルへと進んでいきます。
フィールドはスマホ版向けに再構成されており、70以上の街やロケーションを探索しながら、住人との会話やサブクエスト、宝箱探しなどを楽しめる仕様になっています。
寄り道をすればするほど、キャラクター同士の関係性や世界の歴史が見えてくる作りで、「歩いて、話して、世界を知る」というファルコムRPGらしい体験がきちんと残されています。
ゲームシステム2：最大6人編成のコマンド×セミオートバトル
バトルはターン制のコマンドバトルがベースになっており、最大6人のパーティーを編成して戦います。
通常攻撃やスキルを選んで戦う王道スタイルですが、オートバトルや倍速機能も用意されていて、「じっくり考える」と「サクッと周回する」を状況に合わせて使い分けられるのが特徴です。
属性相性や範囲攻撃、キャラ同士の絆効果など、パーティーの組み合わせで有利に戦える要素もあり、「推しキャラを中心にしつつ、役割を意識して編成を組む」といった軽めの戦略性が楽しめます。
ゲームシステム3：育成＆コンテンツ周回でじっくり遊べるRPG
キャラクター育成は、レベルアップ・スキルレベル・突破・潜在力・装備強化と、スマホRPGとしてはオーソドックスな構成です。
経験値アイテムやゴールドを稼げる専用のバトルコンテンツが用意されており、メインストーリーだけでなく、周回用コンテンツを回してコツコツ育成していく流れになります。
ログインボーナスや事前登録報酬、各種ミッションでも召喚チケットや育成素材が配布されるため、序盤からある程度のメンバー育成がしやすいのも嬉しいポイントです。
『英雄伝説ガガーブトリロジー』の面白いポイント
面白いポイント1：千年スケールの物語と、世代を超えてつながるドラマ
千年スケールの物語がいちばん映えるのは、「一作ごとのドラマ」と「シリーズ全体のつながり」が両方味わえるところです。
『白き魔女』『朱紅い雫』『海の檻歌』はそれぞれ主役も舞台も違いますが、世界の歴史や信仰、ささやかな出来事の積み重ねが、長い時間をかけて大きな流れになっていきます。
「あの村で起きた小さな出来事」が、別の時代では伝承になっていたり、登場人物たちの選択が、世代をまたいで誰かの背中を押していたり、そうした“時代を超えるバトンリレー”が物語の根っこにあるのが魅力です。
面白いポイント2：ファルコムサウンド×新規ビジュアルで蘇る世界
ファルコム作品といえば、やっぱり“音”の説得力。ガガーブトリロジーも例外ではなく、名曲ぞろいのBGMが、スマホで遊んでいても一瞬で当時の空気を呼び戻してくれます。
素朴な街のテーマ、胸がきゅっとなるイベント曲、旅立ちを後押ししてくれるフィールド曲。どれも耳に残るメロディで、ストーリーの余韻を何倍にも膨らませてくれる存在です。
ヘッドホンでじっくり聴いていると、「この場面こんなにエモかったっけ？」と、音楽の力で物語への没入感が一気に深まります。
面白いポイント3：スマホ向けに最適化されたテンポと遊びやすさ
スマホ向けに最適化されたテンポと遊びやすさも、『英雄伝説ガガーブトリロジー』の大きな魅力です。物語RPGというと、どうしても「腰を据えて遊ぶぞ」と構えがちですが、本作は1ステージごとの区切りがコンパクトで、イベント→バトル→リザルトまでの流れがスムーズです。
通勤時間やちょっとした休憩中でも「1話だけ進めよう」が成立するので、生活リズムに自然と馴染んでくれます。
さらに、オートバトルや倍速機能のおかげで、育成周回はかなり快適。敵の強さが分かっているクエストはオートに任せてさくっと素材を集め、ストーリーの山場やボス戦だけ自分でじっくり指示を出す、といった遊び方ができます。
ストーリーの読みごたえと遊びやすさのバランスがちょうどいいです！
千年の物語と“寄り道の旅路”を、スマホでまるごと味わおう
千年規模の歴史が流れている世界を、好きなときにスマホで開いて続きを読める。『英雄伝説ガガーブトリロジー』は、そんな贅沢なストーリー体験が面白いRPGです。
三部作それぞれの物語はきちんと完結していながら、登場人物の思いや、小さな出来事の積み重ねが世代をまたいでつながっていくので、遊べば遊ぶほど「この世界そのもの」が好きになっていきます。
そこに、ファルコムサウンドの名曲たちと、新たに描き起こされたビジュアル、遊びやすく調整されたバトルや育成が合わさることで、昔からのファンには“思い出の再訪”、初めて触れる人には“長編ファンタジー小説を読み進めるような体験”を与えてくれる作品になっています。
あの頃の“懐かしさ”を、自分のペースでゆっくり楽しめる作品です！
