【東京ゲームダンジョン10】開発者の情熱が詰まった注目インディー作品をレポート!

2025年11月10日に開催された「東京ゲームダンジョン10」に行ってきました!
会場には、情熱あふれる開発者たちが手がけたインディーゲームがずらり。ジャンルも世界観も多彩で、試遊コーナーでは思わず時間を忘れてしまうほどの熱気に包まれていました。
ここでは、その中でも実際にプレイさせていただいた注目タイトルをピックアップしてご紹介します。
インディーならではの“創造の最前線”を一緒にのぞいてみましょう!
『Aeruta(アルタ)』
『Aeruta(アルタ)』は、ダンジョン探索とパン屋経営を組み合わせたユニークな2DアクションRPGです。
プレイヤーはキツネ耳の少女・チャヤとなり、冒険で素材を集めながら、子グマの少女イーフィと協力してパン屋を切り盛りしていきます。
戦闘は軽快なアクションで、武器の切り替えやスキルを駆使した爽快なバトルが魅力。ゲームダンジョン10ではレイピアを使ってプレイしましたが、敵の攻撃をジャストガード(パリィ)で受け流し、強力な一撃を叩き込む瞬間は非常に気持ちよかったです。
さらに、集めた素材でパンを焼き、売上を伸ばす経営シミュレーション的な楽しさも本作の大きな特徴。この「戦う」と「作る」のサイクルが絶妙で、プレイヤーを飽きさせません。
温かみのあるドット絵の世界や、個性豊かな仲間たちとの交流も魅力のひとつ。可愛らしい見た目に反してしっかりとした遊びごたえがあり、癒しと達成感の両方を味わえる作品です。
他の武器も使ってみたくなって本作を購入してしまいました!
『スーパーフックガール ウルトラチャレンジ!!』
『スーパーフックガール ウルトラチャレンジ!!』は、STUDIO HOOKSHOTさんが手がける高速フックアクションゲームです。
マウス操作のみで遊べるシンプルなシステムながら、壁を駆け、空を舞い、フックを引っかけながら突き進むスピード感が圧巻。狙った場所にフックを撃ち、超加速で前へと飛び出す瞬間の爽快さは格別でした。
操作は左クリックでフック、右クリックでジャンプという直感的なもの。プレイヤーのテクニック次第で華麗なルート取りやショートカットができ、最高記録を目指すやり込み要素もあります。
体験プレイでは惜しくもCランクでしたが、「次こそは!」と思わせる中毒性があります。タイムアタック系アクションが好きな方にはたまらない一作。
2026年にSteamでの配信が予定されています!
マウスだけで遊べる爽快感満点のハイスピードアクションです!
上手い人はハチャメチャにできそうな予感…!!
『ウンコテクニカ』
『ウンコテクニカ』は、うどんぱさんが開発する高難度2Dアクションゲームです。X(旧Twitter)で話題になっていたのを見かけたときから気になっており、今回ついにプレイさせていただきました。
自動で前進する“ウンコ”をジャンプだけでゴールの便器へ導くという、シンプルながらも精密なタイミングと反射神経が求められる骨太なシステムが特徴。見た目に反してかなり難しく、思わず「もう一回!」と挑戦したくなります。
ステージには多彩なギミックが詰め込まれており、トライ&エラーを繰り返すほど上達を実感できる構成。集めたコインでウンコの見た目をカスタマイズしたり、高難易度ステージを解放したりと、やり込み要素も充実しています。
レトロなネオン調のビジュアルとクールなBGMが絶妙にマッチし、見た目のユーモアとは裏腹に本格派のアクション性が光る一作。Steamで2025年11月19日配信予定です!
ジャンプをミスったり焦りすぎて壁バウンドしまくる制御不能ウンコになりかけました。
手軽ながら遊びごたえ満点です!
『ガーデンハント』
『ガーデンハント』は、CREA CLANさんが手がける3Dアクションゲームです。
プレイヤーはナメツムリの少女「メイナ」を操作し、庭園の迷路を駆け回って“新鮮スライム”を集めながら、エネミーから逃げるという「ドットイート風ヌメヌメおにごっこ」を楽しめます。
特徴は、水分を消費して行う「ヌメヌメダッシュ」。離れたスライムにも一気に追いつける爽快な移動技ですが、スピードが出すぎると壁や敵に激突してしまう危険もあります。体験プレイでは勢い余って敵にぶつかり、何度かゲームオーバーになってしまいました。
かわいらしい見た目とは裏腹に、リスクとスピードの駆け引きが熱い戦略性の高い作品です。Steamで2025年に配信予定の、インディーならではの個性が光る一作です!
ステージを進めると紫陽花でパワーアップなど新しいギミックが楽しめました!
ヌメヌメダッシュは激突注意です…。
『MOP’N SPARK』
『MOP’N SPARK』は、Omoplata Gamesさんが開発する2Dパズルアクションゲームです。
プレイヤーは掃除人ベップと電気工事士ゴーラの2人を操作し、汚染された街を掃除しながら電線を修復し、失われた明かりを取り戻していきます。
最大の特徴は、行動を事前にタイムライン上で設定し、それを再生・巻き戻ししながら攻略する“時間操作型パズル”の仕組み。実際にプレイしてみると、試行錯誤のたびに「次はこう動かそう」と考える楽しさがあり、つい熱中してしまいました。
アクションと論理的思考の両方が求められ、ステージを繰り返し挑戦するほど新しい発見がある奥深いシステム。2人の動きを組み合わせて仕掛けを解く“詰将棋”のような感覚が新鮮で、見た目のポップさとは裏腹に高い戦略性を持つ作品です。
Steamで2026年配信予定の、頭脳とセンスを刺激するインディーゲームです。
ドット絵のグラフィックに引き寄せられてプレイさせていただきました。
遊んでみると試行錯誤と戦略性が求められるヤミツキなゲームでした!
『Re:Connect』
『Re:Connect(リコネクト)』は、Studio Winkさんが開発するプログラミング系パズルアドベンチャーです。
プレイヤーはデバッグAIとして電脳世界を探索し、壊れたコードや回路をつなぎ直して“バグ”を修復していきます。倉庫番や一筆書きのようなロジックパズルをベースに、電子回路をモチーフにした仕掛けが多数登場。
実際にプレイすると、じっくり考えて解く静かな緊張感と、ボス戦でのダイナミックな展開との緩急が心地よく、夢中になりました。
また、ただパズルを解くだけでなく、AIたちの「心のバグ」を修復するというSF的で少し切ない物語も魅力。思考力を刺激するシステムと、感情に訴えるストーリーが美しく融合した知的エンターテインメントです。
SteamとSwitch向けに2026年配信予定です!
電子回路をモチーフにしたパズルだけではなく、ボス戦まで楽しめます!
続きが気になるストーリーにも注目です。早く続きが遊びたい!
『Alchemy Duel』

『Alchemy Duel』は、マウントバードさんが手がける、カードバトルとローグライク要素を融合した新作ゲームです。
プレイヤーは素材カードを組み合わせてモンスターを錬成し、状況に応じて最適なデッキを構築して戦います。戦闘後にはレリックカードの購入や強化も可能で、毎回異なる戦略を試せるのが魅力。カードや敵、報酬がランダムに変化するローグライク形式により、遊ぶたびに新しい発見と駆け引きが楽しめます。
体験プレイでは、場に出ると味方モンスターを全て削除して攻撃力を上げるカードや、召喚時に墓地からランダムでモンスターを呼び戻すカードなどを組み合わせ、強力なコンボで大ダメージを狙うことができました。
ドット絵のビジュアルと錬金術をテーマにした世界観が見事に融合したインディーならではの奥深さのある作品です。運と構築力、そして判断力が試される戦略的カードゲームとして注目の一作です。
Steamで2026年配信予定です!
素材からモンスターを作り出していくカードバトルに唸りました。
さまざまなモンスターを組み合わせて自分だけのコンボを作り上げられそうです!
『SILKEN SHAFT』
『SILKEN SHAFT』は、MYOJO WORKSが開発するローグライク×クライミングアクションゲームです。
プレイヤーはサイボーグの少女・イヴリンとなり、無限にそびえる塔“軌道エレベーター”を登り続けます。壁走りやブーストキックを駆使したスピード感あふれるアクションが魅力で、敵を蹴散らしながら高みを目指す爽快さは抜群です。
自律攻撃ユニット「W.I.S.P」や強化モジュールを組み合わせて、自分だけのビルドを構築できるのも本作の魅力。体験プレイでは、キックを強化してくれるユニットや、チェーンソーを振り回すユニットなどを使い、レベルアップするごとに戦い方が進化していく感覚がとても楽しかったです。
倒れても装備を持ち帰って再挑戦できるローグライク要素が中毒性を高め、テンポの良さとリプレイ性を両立。スタイリッシュなビジュアルとSF世界観が融合した、挑戦と成長を味わえる注目のアクションタイトルです。
Steamで2025年配信予定です!
ひたすら塔を登って宇宙を目指すロマンある作品です!
途中で敵を撃破し、どんな強化を取得するのかで攻略が変わりそうですね!
『深層のチャロアイト』
『深層のチャロアイト』は、三木よんたさんによる地下探索型アクションRPGです。
主人公は紫の瞳を持つ少女・チャロア。10歳の誕生日に“たからもの”を探してゴーレムと共に地下深層へ潜り、失われた記憶と過去の真実を探していきます。
特徴は、罠や通路を“透視”できる「ダウジング」システム。危険を見極めながら行動を判断するスリリングな探索が魅力で、一度ダウジングしたエリアの内容を覚えておかないと後で苦労する場面もありました。
集めた“カケラ”でゴーレムを強化できる育成要素も備え、かわいらしいローポリ3Dの世界観ながら、緊張感ある冒険が楽しめます。個人制作とは思えない完成度と、温かみのあるストーリーが印象的な作品です。
Steamで2025年12月4日配信です!
ブースには3Dプリンタで制作されたチャロアのフィギュアも展示されていました!
制作者のこだわりと愛情を感じます!
『ねずみバスターズ!』
『ねずみバスターズ!』は、Odencatさんが手がける“ねずみ視点”のゆるふわホラードット絵アドベンチャーゲームです。プレイヤーは突然ねずみの姿に変えられ、「ねずみバスターズ」の一員として呪われたアパートを舞台に悪霊退治に挑みます。
ゲームは主に2つのパートで構成。ひとつは住人の行動や部屋のアイテムを調べ、悪霊の正体を突き止める“探索パート”。もうひとつは「光線銃」を使って戦うアクション要素のある除霊バトル「EEB(エキサイティング・エクソシズム・バトル)」です。悪霊の攻撃をかわし、弱点を狙って撃退するスリルが楽しめます。
体験プレイでは、謎解きとバトルの両方を体験。探索では関西弁の“師匠ねずみ”との軽妙なやりとりが印象的で、バトルでは敵の弾を撃ち落としながら弱点を狙う爽快なシューティングが味わえました。
ドット絵の温かみあるグラフィックとユーモラスな演出が魅力の本作。かわいさとちょっぴりホラーな雰囲気が絶妙に混ざり合った注目作です。
正式リリースは2025年を予定だそうです!
主人公はなぜ、ねずみにされてしまったのか。アパートには悪霊がいるのか。
可愛いユニークな作風ながら謎が謎を呼ぶシナリオは続きが気になって早く遊びたい!
『ジグソーローグ』
『ジグソーローグ』は、nitoさんによる、ジグソーパズル×ローグライクのデッキ構築型ゲームです。
プレイヤーは4×4の盤面に“ピース”を配置し、攻撃・防御・強化などの効果を発動させながら敵と戦います。1ターンに3回の攻撃フェイズがあるのも特徴で、戦略性をより高めています。
ピースの形状(凹凸)を組み合わせてシナジーを生み出す仕組みが本作の魅力。どのピースをどこに置くかという“空間的な思考”が攻略の鍵となります。ただ攻撃ピースを並べるだけでなく、ドロー効果を持つピースを使って手札を整える必要があり、先を読む戦略が求められます。
毎回ピース構成が変化するローグライク要素により、プレイのたびに新たな組み合わせを試せるのも楽しいポイント。シンプルなルールながら奥深く、カードゲームのような戦略性とパズル的思考の両方を味わえる作品です。
体験プレイでは気づけば夢中で遊んでいました!
ピースの凸凹を増やしたり、能力を強化したりできるのも面白い作品です!
『Neon Village』
『Neon Village(ネオン・ヴィレッジ)』は、Encraftさんが開発した“3マッチ×デッキ構築”型ローグライクパズルゲームです。
プレイヤーは夜が続く世界の村長となり、盤面のピースを3つ揃えて消すことで資源を集め、建物を建てながら村を発展させていきます。
集めた住民や動物、機械などのピースをデッキに組み込み、毎回異なる構成で挑戦できるため、戦略と運のバランスが絶妙。体験プレイでは、年度末の徴収金にドキドキしながらも、限られた資源で村を発展させていく面白さにすっかり夢中になってしまいました。
短時間プレイながらリプレイ性が高く、「次はもっと効率よく発展させたい」と思わせる中毒性が魅力。手軽さと奥深さを兼ね備えた、インディー注目のローグライク作品です。
Steamで早期アクセス配信中です!
「村づくりと3マッチパズルって、どんな組み合わせなんだろう?」と最初は不思議に思っていました。
実際に遊んでみると、発展していく要素と3マッチパズルの噛み合わせが絶妙で、とても楽しかったです!
『Antchil(仮)』

『Antchil(仮)』は、近年人気を集めている“作業用BGMゲーム”のひとつです。「東京ゲームダンジョン10」で初出展となり、今回は動画形式での展示が行われていました。
最近のBGMゲームはローファイなど“chill(チル)”系の落ち着いた音楽が主流ですが、『Antchil(仮)』はその名の通り「anti × chill」をテーマにしています。DJ会場を舞台に、ノリノリなサウンドを奏でるニワトリたちが登場し、音楽に合わせて盛り上がるパリピ風の姿が印象的でした。
ただBGMを聴くだけでなく、個性豊かで可愛いニワトリたちが次々と現れる楽しさも魅力のひとつ。
「静かなBGMだと眠くなる!」「テンションを上げて作業したい!」という人にぴったりの作品になりそうです。
『Antchil(仮)』は現在、鋭意開発中とのこと。今後の続報にも大注目です!
小さなブースから生まれる、大きな感動
「東京ゲームダンジョン10」では、今年も情熱と創意工夫に満ちたインディーゲームが数多く出展されていました。
実際にプレイしてみると、どの作品にも“作り手の想い”や“遊びへのこだわり”が込められており、短い試遊時間でもその熱量がひしひしと伝わってきます。
また、このイベントの魅力は、開発者さんと直接お話しできる距離の近さにもあります。作品の裏側にあるエピソードや制作秘話を聞くたびに、「こんな想いで作っているのか」と心が熱くなりました。まさに、情熱が形になった空間です。
今回ご紹介した作品の中にも、これから話題を呼ぶ“原石”がたくさんありました。
気になるタイトルがあれば、ぜひSteamで購入やウィッシュリストに登録して応援してみてください!










