選択を間違えれば、死が待っている。『ガンドの塔』レビュー 5×5グリッドを推理で攻略するローグライクRPG

「選択を誤れば終わりだ。」
この一文がすべてを物語っている。5×5のマスに隠された敵、宝箱、イベント。どのマスをめくるかで運命が変わる。死ねばすべてを失う。でも、だからこそ「あと1回だけ」とまた塔に挑んでしまう。
皆さん、「マスをめくるたびに命がけ」のローグライクRPG、体験したことはありますか?
今回ご紹介する『ガンドの塔』は、5×5のグリッドダンジョンを推理しながら探索するローグライクRPGです。
40種類以上の職業、クラシックなターン制バトル、死んだらすべてを失うシビアなシステム。
インディーゲームならではの硬派なシステムが光る、スキマ時間にぴったりの一本です!
『ガンドの塔』とは?

『ガンドの塔』は、個人開発者Koji Murakami氏が手がけたローグライクRPGです。「Dark Blood」シリーズなどインディーRPGを多数リリースしてきたデベロッパの最新作で、2026年2月にリリースされました。
プレイヤーは塔の最上階を目指して階層を登っていきます。各階は5×5のグリッドで構成されており、マスをタップしてめくると敵、宝箱、イベントなどがランダムに出現。
階段を見つければ次の階層へ進めますが、判断を間違えると死が待っています。
ジャンルは「ローグライクRPG」。死ぬとすべてを失うパーマデス仕様で、ターン制のクラシカルなバトルを採用しています。
「死が待っています」がゲーム説明に何度も出てくるのが潔くて好き。このゲーム、本当にすぐ死にます。
でもそれが楽しいんですよね!
ゲームシステム1:5×5のグリッドを推理しながら探索する独自のダンジョン

このゲームのダンジョン探索は、一般的なローグライクとはまったく違います。
各階層は5×5、つまり25マスのグリッドで構成されています。マスをタップするとイベントが発生し、敵が出ることもあれば、宝箱やアイテムが見つかることもあります。階段が出れば次の階層へ進めますが、闇雲にめくっていると敵に囲まれてあっという間に死にます。
ここで重要なのが「推理」です。これまでの階層で得た情報や、マスの配置パターンから「次はここが安全そうだ」「ここは敵がいそうだ」と予測しながら進む必要があります。
パズル的な思考とローグライクのランダム性が組み合わさった、独特のプレイ感が生まれています。
1フロアが25マスなので、1階層のプレイ時間は短め。スキマ時間にサクッと1階層だけ進める手軽さがありつつ、気づくと10階層も20階層も登っている中毒性があります。
ゲームシステム2:40種類以上の職業で変わる攻略法

このゲームでは、塔に潜るたびに職業を選択します。その数、なんと40種類以上。
それぞれの職業には異なる成長タイプと専用スキルが用意されており、同じ塔でも職業が変われば攻略法がまるで変わります。
戦士系でゴリ押すのか、魔法系で慎重に進むのか、回復重視で持久戦に持ち込むのか。職業選択の時点で戦略が始まっています。
バトルはクラシックなターン制で、攻撃、スキル、防御、話す、逃げるの5つのアクションが可能。「話す」があるのが面白いところで、敵との交渉によって戦闘を回避できる場面もあります。ただし、スキルを使いこなせないと死が待っているのはお約束です。
40種類以上もあると「全職業で塔を攻略してみたい」という欲が出てきて、リプレイ性が非常に高い。1周のプレイ時間が短いからこそ、何度でも挑戦したくなるシステムです。
ゲームシステム3:「狂気」のマスを3回めくると狂人になる恐怖

HPだけ管理していれば良いゲームではありません。このゲームには「狂気」という特殊なマスが存在します。
5×5のグリッドの中に紛れ込んでいる狂気のマス。これを3回めくってしまうと「狂人」状態に陥ります。狂人になると即座に終わるわけではありませんが、強制的に死が近づいてくる状態になり、そこからの生還は極めて困難です。
どのマスが狂気なのかは事前にはわからないため、「このマス、めくって大丈夫か?」という恐怖が常につきまといます。
敵やトラップなら戦って切り抜けられますが、狂気は回数制限のカウントダウン。1回目、2回目と狂気マスを踏むたびに「あと1回で狂人になる」というプレッシャーが重くのしかかります。だからこそ、残りのマスをどれだけ慎重に選ぶかが生死を分けるのです。
「階段を早く見つけて次の階層に逃げたい、でも闇雲にめくると狂気を踏むかもしれない」。この緊張感がグリッド探索の推理要素をさらに際立たせていて、1マスをめくるたびに手に汗握る体験が生まれています。
狂気マスの存在が本当に怖い。
「あと1回踏んだら狂人になる」状態で階段を探すときの緊迫感は、他のローグライクでは味わえません。
『ガンドの塔』の面白いポイント
面白いポイント1:「5×5グリッド×推理」という他にない探索体験

ダンジョンが5×5のグリッドというのは、見た目はシンプルですが中身は非常に奥深いです。
マスをめくるたびに状況が変わり、「残りのマスにはどんなイベントが隠れているか」を推理する面白さがあります。
ローグライクの「何が起こるかわからない」ワクワク感と、マインスイーパー的な「情報から推測する」思考ゲームの面白さが同時に味わえる。この組み合わせは本当に新鮮でした。
面白いポイント2:死ぬとすべてを失うパーマデスの緊張感

ローグライクの醍醐味はやはり「死んだらおしまい」の緊張感です。
このゲームでは死ぬとレベルも装備もアイテムもすべて失います。だからこそ、1つの選択が重い。
「ここで逃げるか、戦うか」「このマスをめくるか、別の方向へ行くか」。すべての判断に命がかかっている感覚は、パーマデスならではの体験です。
コツコツ進めれば確実にクリアに近づけるバランスなので、理不尽さではなく「自分の判断ミス」で死んだと納得できるのが良いところです。
ただ、倒されてしまっても動画広告を見ることで復活は可能となっており、同じキャラクターで根気良く挑むことも可能です。
面白いポイント3:インディーらしいコンパクトさと硬派な手触り

229.5MBというコンパクトなサイズに、40種類以上の職業、ターン制バトル、推理探索、精神管理、トゥルーエンドの可能性まで詰め込んでいるのは、個人開発者ならではの密度です。
派手な演出やフルボイスはありませんが、ゲームとしての骨格がしっかりしていて「遊ぶ」ことに集中できるシステムになっています。
インディーゲーム好き、ローグライク好きの方には刺さる硬派な手触りです。
「5×5マスを推理しながらめくる」というシンプルなシステムの中に、職業選択、リソース管理、バトル戦略がぎゅっと詰まっています!
塔の頂上を目指せ。ただし、死が待っている。

『ガンドの塔』の魅力は、5×5グリッドの推理探索とパーマデスの緊張感が組み合わさった、他にはないローグライクRPG体験にあります。
40種類以上の職業で異なる攻略を楽しみ、HPと精神を管理しながらマスをめくり、ターン制バトルで凶悪な敵を倒す。シンプルな見た目の奥に、恐ろしい深さが隠れている一本です。
- 「パーマデスのローグライクが好きで、新しい切り口のゲームを探している」
- 「スキマ時間にサクッと遊べるけど、頭を使うゲームがいい」
- 「インディーゲームの硬派な手触りが好き」
そんな方は、今すぐこの塔の扉を開けてみてください。先は見えない。でも進むしかない。
選択を間違えれば、死が待っています。


