『グルメ・ジャーニー』レビュー マージで街を育てる“コツコツ系”パズル

『グルメ・ジャーニー』は、ボード上の食材を重ねて注文をこなし、その報酬で建物を修復していく「マージ×街づくり」タイプの作品です。
壊れたお店や施設が少しずつきれいになり、エリアがじわじわ広がっていく過程を眺めるのが楽しく、コツコツ積み上げるのが好きな人と相性の良いゲームになっています。
エナジーを使ってアイテムを出し、ボードがいっぱいになってきたところをうまくマージして整理していく感覚は、シンプルながら一度ハマるとやめどきを見失いがちです。
マージ系や街づくり系のゲームが好きな人におすすめの『グルメ・ジャーニー』の魅力をご紹介します!
『グルメ・ジャーニー』とは?
『グルメ・ジャーニー』は、ボード上に出現する食材やアイテムをマージして注文品を作り、その報酬で建物を修復・レベルアップしていくマージパズルゲームです。
プレイヤーはエナジーを消費してスポナーをタップし、ボード上に食材や素材となるアイテムを増やしていきます。同じ種類のアイテムを2つ重ねると上位アイテムに進化し、さらにマージを重ねることで、最終的に注文に必要な完成品へと育っていきます。
完成したアイテムを注文として納品すると、コインや経験値、建物の強化に使う各種報酬が手に入り、マップ上の建物を修復・増築・レベルアップしていくことができます。
建物のレベルが上がると街並みが少しずつ賑やかになり、新しいエリアや施設が解放されていくため、「マージで街を育てていく」感覚をじっくり楽しめる作品になっています。
世界旅行と料理というテーマと発展していくマップのおかげで、進めるのが楽しいです!
ゲームシステム1:食材をマージして注文をこなすパズル

『グルメ・ジャーニー』の基本となるのは、ボード上に並んだ食材アイテムをマージして、注文された料理や商品を作り出していくパズル要素です。
プレイヤーはまず、エナジーを消費してスポナー(生産元)をタップし、ボード上に食材や素材となるアイテムを出現させます。同じ種類のアイテムを2つ重ねると、1段階上のアイテムに進化し、さらにマージを繰り返していくことで、最終的に注文に必要な完成品へと育っていきます。
完成品になったアイテムは、画面左側などに表示されている「注文リスト」に納品できます。注文をこなすとコインや経験値、場合によっては追加のアイテムなどが手に入り、建物の修復・レベルアップやエリアの拡張へとつながっていきます。
ボードがアイテムでいっぱいになってきたときに、うまくマージしてスペースを空けつつ、必要な注文品も作り出していく。この「整理しながらパズルを解く」感覚が、本作の気持ちよさになっています。
ゲームシステム2:建物の修復&レベルアップで街を発展

『グルメ・ジャーニー』ならではの特徴が、マージで稼いだ報酬を使って「建物を修復・レベルアップ」していく街づくり要素です。
注文をこなしてコインや素材を集めると、マップ上のレストランやお店、施設などを修復したり、外観をきれいに整えたり、レベルアップして性能を強化したりできます。
建物を強化すると経験値が入り、プレイヤーレベルも上昇。レベルが上がることで、新しい建物の開放や、エリア拡張・機能解放といった次の目標が見えてくる仕組みです。
最初は少し寂しい印象だった街も、建物の修復やレベルアップを重ねるごとに華やかさを増していき、「この区画を全部きれいにしよう」「次のエリアが開くところまで進めたい」と、街の成長を目標に遊びたくなるゲームシステムになっています。
ゲームシステム3:エリア拡張とイベントでコツコツ遊べる

『グルメ・ジャーニー』では、建物の修復やレベルアップを進めていくことで、少しずつマップのエリアが広がっていきます。
最初は限られた範囲しか使えませんが、一定レベルに到達したり、指定された建物を強化したりすると、隣接した区画が解放され、新しい建物やオブジェクトを配置できるようになります。
また、ゲーム内には期間限定イベントやデイリータスクなども用意されており、ログインしてちょっとずつプレイするだけでも報酬をコツコツ集められる設計です。
「今日はこのエリアをもう少し広げよう」「イベント報酬だけ回収しておこう」というように、大きな時間を取らなくても、日々のすき間時間でじんわり街を育てていけるのが本作の遊びやすさにつながっています。
「マージで稼ぐ」「建物を直す」「エリアが広がる」という三つの流れが、きれいに一本の線でつながっているゲームです!
『グルメ・ジャーニー』の面白いポイント
面白いポイント1:マージと街づくりが直結した成長サイクル

『グルメ・ジャーニー』のいちばん分かりやすい魅力は、ボード上でのマージ作業が、そのまま街づくりの進行に直結しているところです。
食材やアイテムをマージして注文をこなすとコインや経験値が手に入り、その報酬で建物を修復・レベルアップし、結果として街並みが少しずつ整っていきます。
マージで注文品を作る時間が、単なるパズルのクリアでは終わらず、「壊れていたお店がきれいになった」「新しい建物が建った」という目に見える変化として蓄積されていくので、遊んだ分だけ街が育っていく実感を得やすいのがポイントです。
今日はこの建物を完成させよう、次はこのエリアを解放しようと、短い目標を立てながら進められる成長サイクルが、本作ならではの気持ちよさにつながっています。
面白いポイント2:マージの中毒性と“ボード整理”の気持ちよさ

『グルメ・ジャーニー』は、いわゆる“マージ中毒”になりやすいタイプのゲームです。
エナジーを使ってアイテムを出していると、あっという間にボードがアイテムでいっぱいになっていきます。その中から同じアイテムを見つけてマージし、段階を上げていくことでスペースが生まれ、同時に注文に必要な完成品にも近づいていきます。
「このままだとボードが埋まるから、どこをまとめて片付けるか」
「注文に必要なアイテムを残しつつ、余分なものを上位アイテムにまとめるか」
といった“ボード整理”のパズル性が強く、うまくかみ合ったときのスッキリ感がかなり気持ちいいです。
気づけば、「もう少しだけボードを整理したい」「この列だけでもきれいにしてからやめたい」と、あと一手、あと一回エナジーを使いたくなる中毒性のあるプレイ感になっています。
面白いポイント3:毎日遊びたくなる、コツコツ型のシステム

『グルメ・ジャーニー』はエナジー制のゲームなので、短い時間で区切りながら遊びやすい設計になっています。エナジーがあるあいだはマージと注文処理を集中的に行い、エナジーが尽きたら自然回復や報酬での回復を待つ、というテンポで進めていく形です。
朝起きたときに少しだけボードを整理して注文を片付け、昼休みに建物の強化を進めて、夜寝る前にもう一度ログインしてエリアを少し広げる。そんなふうに、一日の中で何度か短時間ずつ触れるだけでも、街がじわじわと成長していく感覚を味わえます。
また、建物の修復やプレイヤーレベルなど、目標が画面上で分かりやすく提示されるのも特徴です。今日はこの建物を完成させたら終わりにする、次のレベルに届いたら一旦やめる、といった形で、自分なりの区切りを付けながら遊べます。
長時間張り付いてプレイする必要はなく、毎日少しずつ街を育てていけるため、コツコツと積み上げるタイプのゲームが好きな人とは特に相性が良いシステムになっています。
『グルメ・ジャーニー』の面白さは、派手さよりも「じわっとクセになる気持ちよさ」に集まっていると感じました!
『グルメ・ジャーニー』で一日をちょっと彩ろう

『グルメ・ジャーニー』は、がっつりやり込むというより、日常のすき間にそっと差し込んでおきたくなるタイプのマージゲームです。エナジーがあるときだけボードを整理して注文をこなし、余裕があるときに建物を直して街を育てていく。その繰り返しが、気づけばちょっとした楽しみになっていきます。
仕事や勉強の合間に数分だけ開いて、パンパンになったボードをきれいに整理し、壊れた建物が一つずつ直っていく様子を眺めると、「今日も少し前に進めたな」という小さな達成感を味わえます。
大きな目標を追いかけるゲームではありませんが、ゆっくりと街が整っていく過程そのものが、ご褒美のように感じられるはずです。
一日を劇的に変えるほど派手ではないけれど、忙しい毎日の合間にちょっとした彩りを添えてくれる存在として、マージゲームや街づくりが好きな人は、『グルメ・ジャーニー』をインストールしておいて損はない作品だといえるでしょう。
毎日のすき間時間にちょっとした達成感がほしい人、自分のペースでコツコツ積み上げていくのが好きな人にとっては、かなり相性の良い一本です!

