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スマホに挟んだ瞬間、1998年に戻った。『GameSir Pocket Taco』レビュー 62gで実現するゲームボーイ体験

スマホに挟んだ瞬間、1998年に戻った。『GameSir Pocket Taco』レビュー 62gで実現するゲームボーイ体験

「これ、ポケットに入れておける。」

届いた箱を開けた瞬間、思わず笑ってしまいました。クリーム色のボディ、赤いABXYボタン、背面のしましま加工、斜めに置かれたスタート・セレクト。どう見ても、あの時代の携帯ゲーム機です。でもこれ、スマホに挟むコントローラーです。

手に乗せると62.2g。軽い。ワイヤレスイヤホンの感覚で鞄に放り込める。スマホを挟んでクランプを閉じると自動で電源が入り、外すと消える。

そのストレスのなさに、「ゲームを始める意志がいらない設計だ」とすぐに気づきます。デザインへの愛だけで作ったように見えて、実際は使いやすさまで考え抜かれている。 そこが、このコントローラーの怖いところです。

皆さん、「スマホが一瞬でゲームボーイになる」コントローラー、気になりませんか?

今回ご紹介する『GameSir Pocket Taco』は、GameSirが手がける超小型スマホ装着型コントローラーです。

GameSir Pocket Taco スマホコントローラー
created by Rinker

『GameSir Pocket Taco』とは?

『GameSir Pocket Taco』は、GameSirが展開するレトロゲーム特化型のスマホ装着コントローラーです。

最大の特徴は、アナログスティックを「あえて搭載しない」という設計判断。レトロゲームとエミュレーターに絞り込み、十字キー・ABXY・L1/R1/L2/R2というシンプルな構成で初代ゲームボーイの体験をそのまま再現しています。

本体サイズは78×70.9×20.7mm、重量わずか62.2g。スマホ下部に挟み込むクランプ式で、装着したままスマホへの充電まで可能なオープンボトム設計です。

対応モードはAndroidモード・DualShock 4モード(iOS用)・Switchモード・G-Touchモード・キーボードモードの5種類。特にG-Touchモードは、コントローラー非対応のスマホゲームも物理ボタンで遊べるようにするAndroid専用機能で、用途の幅を大きく広げてくれます。

つまり本機は、レトロゲーム愛と設計の合理性が、62gの筐体にぎゅっと詰まったコントローラーです。

ヨータロー

「ゲームボーイへのリスペクトが随所ににじみ出ていて、手に取るたびにニヤけてしまいます。
しかも遊びやすい。これは刺さる人には深く刺さる一台です!」

特徴1:見た瞬間に所有欲が上がるレトロデザイン

特徴1:見た瞬間に所有欲が上がるレトロデザイン

まず語りたいのは、やはりこのデザインです。

クリーム色のABS樹脂ボディに赤いボタン、背面のしましまテクスチャ、斜めに配置されたラバー製スタート・セレクトボタン、十字キーの細かい凹凸加工。

初代ゲームボーイの再現度が細部まで徹底されていて、安っぽさがまったくありません。筐体の剛性もしっかりしており、プラスチック素材ながらビルドクオリティは十分な水準です。

カラー展開はクリームと、Kickstarter限定のアトミックパープル(スケルトン)の2色。あのゲームボーイポケット世代の方なら、アトミックパープルを見た瞬間に記憶のどこかが反応するはずです。

「欲しい」と思わせるデザインと、持って満足できるクオリティが両立している。ここはまず大きな魅力です。

特徴2:レトロゲームに特化した5つの操作モード

特徴2:レトロゲームに特化した5つの操作モード

次に光るのが、5段階のモード切替による幅広い対応力です。

通常のAndroid・iOS・Switchモードに加えて、このコントローラーならではの強みがG-TouchモードとキーボードMモード。G-TouchモードはGameSirアプリ経由で画面のタッチ操作を物理ボタンにマッピングできるAndroid専用機能で、コントローラー非対応のスマホゲームにも対応できます。

キーボードモードはボタンにキーを割り当てる機能で、エミュレーター以外のアプリでも使える間口の広さがあります。

iOSではDS4モードで接続しますが、G-Touchモードは非対応。また、エミュレーターアプリ(DeltaやRetroArch等)を使う際はゲーム画面を上部に移動させる設定が必要になるため、最初のセットアップに少し知識が要ります。

モードの多さが、このサイズには似合わないほどの懐の深さを生み出しています。

特徴3:自動ON/OFF・オープンボトム充電という日常設計

特徴3:自動ON/OFF・オープンボトム充電という日常設計

見落としがちですが、使えば使うほど感謝するのがこの2つの仕様です。

まず自動電源ON/OFF機能。スマホを挟むためにクランプを開くと電源が自動で入り、外すと切れる。たったこれだけのことですが、「ゲームを始める」ことへの心理的障壁が下がるスピードが全然違います。

電源ボタンを押す0.5秒が、毎回じわじわとモチベーションを削っていたと気づかされます。

もうひとつがオープンボトム設計。コントローラー下部が開口しているため、スマホを装着したままType-Cケーブルをスマホに挿して充電できます。

600mAhのバッテリーで本体も動かしながら、スマホのバッテリーも同時に守れる設計は、長時間プレイを前提にした現実的な配慮です。充電時間は約2時間。日常の運用に無理が生まれません。

遊び始めるハードルを下げる機能が、地味に一番大事だったりします。

ヨータロー

自動電源ON/OFFは、一回体験すると戻れないやつです。
他のコントローラーを触ったとき、『あ、手動か』と気づいて静かに悲しくなります!

『GameSir Pocket Taco』を使って分かったポイント

ポイント1:十字キーの質感が、懐かしいゲーム体験にはまる

ポイント1:十字キーの質感が、懐かしいゲーム体験にはまる

実際に使ってまず気づくのが、十字キーのメンブレン式の押し心地です。

カチカチした硬い反応ではなく、柔らかく沈み込む感触。ゲームボーイ本体で遊んでいた記憶に、驚くほど近い。

『PixelBoy: Retro Games』をプレイしてみると、ジャンプ・攻撃の入力がストレスなく決まり、「これのためにある組み合わせだ」と確信できます。

ニンテンドー配列のABXYボタンも同様で、押すたびにどこか懐かしい安心感があります。

ポイント2:L/Rトリガーの配置精度が想像以上に良い

ポイント2:L/Rトリガーの配置精度が想像以上に良い

62gというサイズ感から、トリガーの使い心地は半信半疑でした。ところが実際は違います。

本体上部に横並びに配置されたL1/R1・L2/R2は、タクタイルスイッチ採用でクリック感がしっかりある。

コンパクトな筐体にもかかわらず、指の腹で確実に捉えられる絶妙な位置に収まっていて、窮屈さをほとんど感じません。

ただし、操作音は少し大きめ。十字キーとボタンの「パチパチ」「カチャカチャ」という反響は電車内でも気になりにくいですが、深夜の静かな部屋では周囲への配慮が必要かもしれません。

ポイント3:用途を絞るからこそ、刺さる人には深く刺さる

ポイント3:用途を絞るからこそ、刺さる人には深く刺さる

正直に言います。このコントローラーで遊べるゲームは限られています。

スマホ下半分がコントローラーで隠れるため、実用的に使えるのは縦画面のレトロゲームやエミュレーター、Pico-8のような縦型カジュアルゲームが中心です。横画面が基本の原神・モンスト・クラウドゲーミングには不向き。

また、複数モードの切替はショートカット操作で行うため、現在のモードをLEDの色などで確認しにくい点も慣れが必要です。重心がスマホ側(上部)に偏るため、長時間プレイでは手首の疲れにも注意が必要です。

それでも、「エミュレーターでレトロゲームを遊ぶ」という用途においては、このコントローラーの右に出るものはほぼありません。特化しているからこその完成度があります。

ヨータロー

「ゲームボーイ世代のエミュレーターおじさんには、これ以上ない相棒です。
逆に『スマホゲームを全部快適にしたい』という方には、別のコントローラーをおすすめします!」

『GameSir Pocket Taco』はこんな人におすすめ

『GameSir Pocket Taco』はこんな人におすすめ

このコントローラーが特に刺さるのは、レトロゲームとエミュレーターに情熱を持つプレイヤーです。

Delta・RetroArchなどのエミュレーターアプリを使いこなせる方、Pico-8やitch.ioのインディーゲームを縦画面で遊びたい方、または「スマホをゲームボーイのように持ちたい」というデザインへの共感がある方なら、満足度はかなり高くなります。

逆に、横画面メインのソシャゲやアクションゲームをスマホでプレイしたい方、アナログスティック操作が必要な3Dゲームがメイン用途の方には、『GameSir G8 Galileo』のような別モデルの方が合っています。

本機の魅力は、用途を絞り込んだことで得られた圧倒的な携帯性と愛着感にあります。

62gに詰め込まれた、あの頃の全部。

62gに詰め込まれた、あの頃の全部。

『GameSir Pocket Taco』は、レトロゲーム体験への純粋な愛と、使いやすさへの合理的な判断が両立したコントローラーでした。

アナログスティックを省いた潔さ、自動電源ON/OFFの設計、オープンボトムでのスマホ充電対応、62gという重量。どれも「ちゃんと考えてあるな」と感じさせる判断です。

見た目で惹かれて、使うたびに好きになる。そんな一台です。

  • 「エミュレーターでGBやSFCを遊ぶのに最適なコントローラーが欲しい」
  • 「ゲームボーイ世代として、あの持ち方をスマホで再現したい」
  • 「ポケットに入るコントローラーで、旅先や通勤中でもレトロゲームを楽しみたい」

そんな方には、『GameSir Pocket Taco』を強くおすすめします。
あの頃の記憶ごと、ポケットに入れて歩きましょう。

ヨータロー

刺さる人には全力で刺さる一台。
レトロゲーム好きの方は、まず手に取ってみてください!

GameSir Pocket Taco スマホコントローラー
created by Rinker
※本記事で紹介する『GameSir Pocket Taco』は、GameSir様よりご提供いただいた製品です。
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