『Rushbox Click』レビュー 0.3mmマイクロスイッチと多ボタンで“速さ”と“指のやさしさ”を両立【評価・魅力まとめ】

格闘ゲーム向けレバーレスコントローラー「Rushbox」シリーズから登場した新モデルが『Rushbox Click』です。
わずか0.3mmで反応するマイクロスイッチと、最大22+2ボタンの自由なレイアウトが特徴の、“思考と直結する入力デバイス”というコンセプトの一台です。
東京ゲームショウ2025では先行販売分が会期中に完売し、EVO Japan 2025でも試遊展示が行われたなどなど、発売前から注目度の高いレバーレスとして話題になっています。
この記事では、公式情報を踏まえつつ、実際に触ってみて感じたクリック感やボタン周りの工夫などを交えながら『Rushbox Click』の特徴や魅力をまとめていきます。
『Rushbox Click』とは?

『Rushbox Click』は、moimateが展開するレバーレスアケコン「Rushbox」シリーズの最新モデルです。レバーの代わりにボタンで方向入力を行うレバーレスタイプで、『ストリートファイター6』をはじめとした格闘ゲームでの操作精度や入力速度を高めたいプレイヤー向けに設計されています。
最大の特徴は、0.3mmというごく浅いストロークで反応するマイクロスイッチを採用していることです。軽く触れるだけで入力が通るため、差し返しや対空、コンボ中の細かいボタン操作など、シビアなタイミングを要求される場面で力を発揮します。
また、一般的なレバーレスよりも多いボタン数に対応しており、自分のスタイルに合わせてレイアウトを組める自由度の高さも魅力です。
Rushboxシリーズ共通の、薄型で手前に手を添えやすい筐体デザインも健在で、長時間プレイでも疲れにくいのがポイントです。「入力の速さ」「クリック感の分かりやすさ」「カスタマイズ性」を一台に詰め込んだ、上達を目指すプレイヤー向けのレバーレスコントローラーと言えるでしょう。
値段とスペックを見ると「ガチ勢向けのガチ機材」という印象ですが、実際に触ってみると、むしろ「入力が分かりやすくて、指にやさしいレバーレス」という感覚が強かったです。
特徴1:0.3mmアクチュエーションのマイクロスイッチ

『Rushbox Click』のいちばんの特徴は、「0.3mm」というごく浅いストロークで反応するマイクロスイッチを採用している点です。
ほんの少し指を動かしただけで入力が通るため、差し返しや対空、暴れつぶしなど、一瞬の遅れが勝敗を分ける場面で心強い性能を発揮してくれます。
また、単に反応が速いだけでなく、カチッとしたクリック感がはっきり分かるのもポイントです。「押したつもりだったのに、実は入力が入っていなかった」というミスを減らしやすく、プレイヤー側の感覚と実際の入力が一致しやすい感触になっています。
一般的なボタンと比べて、深く押し込む必要がないので、力任せに叩かなくても正確な入力がしやすいのも魅力です。
長時間プレイしても指や関節への負担を抑えやすく、トレモでの反復練習や長丁場の対戦配信にも向いたスイッチと言えるでしょう。
特徴2:最大22+2ボタンの自由レイアウト

『Rushbox Click』は、最大22+2ボタンという非常に多いボタン数に対応しているのが大きな特徴です。
方向キーや攻撃ボタンだけでなく、パリィ・ドライブインパクト・トレモ用リセットなど、よく使う操作を個別ボタンとして割り当てることで、自分のプレイスタイルに合わせた“専用機”のようなレイアウトを組めます。
また、「そんなにボタンはいらないかも…」という人にも優しい設計になっています。使わないボタンは取り外して、上から専用のカバーを被せておけるので、不要な穴が目立たず、見た目もスッキリとしたまま使えます。
ボタンを外すための器具や、予備のカバーがあらかじめ付属しているのも嬉しいポイントです。
まずはシンプルなボタン配置から始めて、慣れてきたら少しずつボタンを増やしていく。そんな段階的なカスタマイズがしやすいのも、『Rushbox Click』ならではの魅力です。
特徴3:底打ち感を抑えた“指に優しい”押し心地

『Rushbox Click』は、0.3mmアクチュエーションの速さだけでなく、「指への負担をいかに減らすか」という点にも配慮された設計になっています。
マイクロスイッチというと、カチカチとした硬いイメージを持たれがちですが、本機はスイッチの下に伝わる衝撃を抑える構造になっており、いわゆる“底打ち感”が和らげられています。
そのおかげで、入力はしっかりと伝わりつつも、強く叩きつけるように押さなくても気持ちよくクリックできる押し心地になっています。
浅いストロークで「押した」という感覚が分かるため、力を込めて押し込む必要がなく、自然と無駄な力が抜けるのもポイントです。
特に、左手の方向入力が強くなりがちなプレイヤーや、長時間のトレモやランクマで指が痛くなりやすい人にとっては、この“指に優しい”押し心地は大きなメリットになります。
高速入力と快適さを両立させたいプレイヤーにこそ試してほしいスイッチと言えるでしょう。
レバレスって「速くて正確に入力できる」ことが注目されがちですが、『Rushbox Click』はそこに「指へのやさしさ」がしっかり乗っているのが良いなと感じました!
『Rushbox Click』を触って気付いたポイント
気付いたポイント1:クリック感が心地よく「押した」が分かりやすい

『Rushbox Click』を触ってみてまず強く印象に残ったのが、クリック感の心地よさです。
マイクロスイッチならではの「カチッ」とした手応えが指先にしっかり伝わるので、「いま押した」「ちゃんと入力できた」という感覚がとても分かりやすく感じられました。
一般的なボタンだと、しっかり押した気がしなくて、つい力いっぱい入力してしまうことがありますが、『Rushbox Click』は浅いストロークでも明確なクリック感が返ってくるため、強く押し込む必要がありません。
その結果、入力ミスを減らしやすいだけでなく、余計な力みがなくなることで、プレイ中の疲れも抑えやすいと感じました。
気付いたポイント2:多ボタンでも、不要なボタンは外してカバーでスッキリ

『Rushbox Click』は最大22+2ボタンに対応していて、初めて見ると「ボタン多すぎでは…?」と思うかもしれません。しかし、実際に触ってみると、使わないボタンは取り外してカバーを被せておける仕様のおかげで、見た目も操作面もかなりスッキリさせられると感じました。
ボタンを外すための器具や穴埋めキャップが付属しており、「いらないボタンは潔く外して、自分に必要な分だけを残す」という使い方がしやすいのも嬉しいポイントです。
多ボタンゆえの“ごちゃつき感”を、自分の手でしっかり整理できるので、最初はシンプルな構成で始めて、少しずつボタンを増やしていくといったステップアップもしやすい設計だと感じました。
気付いたポイント3:強く押しすぎないので、左手の指への負担が少なそう
自分が触ってみて一番「これは助かるかも」と感じたのが、強く押し込まなくてもきちんと入力できる点でした。
ふだん左手の入力がどうしても強くなりがちで、長時間プレイすると左手の薬指の先や関節が痛くなってしまうことがあるのですが、『Rushbox Click』は浅いストロークでクリック感がはっきり伝わるので、「押したか不安で、つい力任せに叩く」という場面がかなり減りそうだと感じました。
0.3mmアクチュエーションのマイクロスイッチのおかげで、軽く触れるだけで反応してくれるうえに、「カチッ」とした感触で入力が分かりやすいので、必要以上に力を入れる理由がなくなるのがポイントです。
結果として、左手の指への負担も少なくなり、長時間のトレモや対戦でもコンディションを維持しやすい、いわゆる“指に優しいレバレス”という印象を受けました。
『Rushbox Click』は「軽く押してもハッキリ分かるクリック感」があるおかげで、自然と力を抜いて入力できる感覚がありました!
“速さ”と“指へのやさしさ”を両立したレバレス

『Rushbox Click』は、0.3mmアクチュエーションのマイクロスイッチによる“速さ”と、底打ち感を抑えたクリック感による“指へのやさしさ”を両立したレバーレスコントローラーです。
浅いストロークでしっかりと「押した」感覚が伝わるので、無駄に力を込める必要がなく、長時間プレイでも指への負担を抑えやすいと感じました。
また、最大22+2ボタンという多ボタン構成でありながら、使わないボタンは外してカバーでふさげるため、シンプルなレイアウトから自分好みのカスタムまで柔軟に対応できます。
入力精度や反応速度を突き詰めたいプレイヤーはもちろん、「指を痛めずに快適に遊びたい」という人にとっても、有力な選択肢となるレバレスだと言えるでしょう。
今回は「触ってみて感じた第一印象」を中心にお届けし、後日あらためて“使い込んで分かったポイント”も記事にする予定です。
実際に触ってみると“速さ”だけでなく“疲れにくさ”までしっかり考えられた一台です!
『Rushbox Click』(12月発送予定)は、2025年11月30日(日)23:59まで予約受付中です。
購入を検討している方は、この機会にぜひチェックしてみてください!
※「Rushbox Click」は、株式会社moimate様よりレンタル提供いただいたものを使用しています。


